行列フィールド
行列フィールドでは、1つのフィールド内に複数のコンテンツブロックを作成できます。
# 設定
行列フィールドの設定は、次の通りです。
- 構成 – ここでは、行列フィールドでどのようなブロックタイプが利用可能か、それらのブロックタイプがどのようなサブフィールドを持つ必要があるかを設定します。
- 最大ブロック数 – フィールドに作成できるブロック数の上限。(デフォルトは無制限です)
# フィールド
新しいエントリでは、行列フィールドにはボタンのグループが表示されます。フィールド設定で作成したブロックタイプごとに1つのボタンが表示されます。
それらのボタンの1つをクリックすると、新しいブロックが作成されます。ブロックタイプの名前はブロックのタイトルバーに表示され、それぞれのブロックタイプのフィールドにはブロックの本体が存在しているでしょう。
あなたは好きなだけ(または、最大ブロック数の設定で許可されている範囲内で)、行列フィールドへブロックを追加できます。
各ブロックは設定メニューを持ち、そのブロックに対して追加でできることを開示します。
複数のブロックが選択されている場合、選択されたすべてのブロックに対して「折りたたむ / 展開する」「無効 / 有効」および「削除」オプションが適用されます。
メニューオプションの「折りたたむ」 をクリックするか、ブロックのタイトルバーをダブルクリックすることで、行列ブロックを折りたたむことができます。ブロックが折りたたまれている場合、タイトルバーはコンテンツのプレビューを表示するため、それがどんなブロックかを識別できます。
ブロックは、そのブロックのタイトルバーの最後にある「移動」アイコンをドラックして並び替えることもできます。複数のブロックが選択されている場合、選択されたすべてのブロックが一緒に移動します。
# テンプレート記法
# 行列フィールドによるエレメントの照会
行列フィールドを持つエレメントを照会する場合、フィールドのハンドルにちなんで名付けられたクエリパラメータを利用して、行列フィールドのデータに基づいた結果をフィルタできます。
利用可能な値には、次のものが含まれます。
値 | 取得するエレメント |
---|---|
':empty:' | 行列ブロックを持たない。 |
':notempty:' | 少なくとも1つの行列ブロックを持つ。 |
{# Fetch entries with a Matrix block #}
{% set entries = craft.entries()
.myFieldHandle(':notempty:')
.all() %}
# 行列フィールドデータの操作
テンプレート内で行列フィールドのエレメントを取得する場合、行列フィールドのハンドルを利用して、そのブロックにアクセスできます。
{% set query = entry.myFieldHandle %}
これは、所定のフィールドで利用可能なすべてのブロックを出力するよう準備された行列ブロッククエリを提供します。
関連付けられたすべてのブロックをループするには、all() (opens new window) を呼び出して、結果をループ処理します。
{% set blocks = entry.myFieldHandle.all() %}
{% if blocks|length %}
<ul>
{% for block in blocks %}
<!-- ... -->
{% endfor %}
</ul>
{% endif %}
for ループ内に記述されたすべてのコードは、 フィールドに含まれるそれぞれの行列ブロックに対して繰り返されます。定義済みの変数 block
にセットされる現在のブロックは、craft\elements\MatrixBlock (opens new window) モデルになります。
次に、4つのブロックタイプ(見出し、テキスト、画像、および、引用)を持つ行列フィールドのテンプレートの実例を示します。block.type
(craft\elements\MatrixBlock::getType() (opens new window))をチェックすることによって、現在のブロックタイプのハンドルを確認できます。
{% for block in entry.myFieldHandle.all() %}
{% if block.type == "heading" %}
<h3>{{ block.heading }}</h3>
{% elseif block.type == "text" %}
{{ block.text|markdown }}
{% elseif block.type == "image" %}
{% set image = block.image.one() %}
{% if image %}
<img src="{{ image.getUrl('thumb') }}" width="{{ image.getWidth('thumb') }}" height="{{ image.getHeight('thumb') }}" alt="{{ image.title }}">
{% endif %}
{% elseif block.type == "quote" %}
<blockquote>
<p>{{ block.quote }}</p>
<cite>– {{ block.cite }}</cite>
</blockquote>
{% endif %}
{% endfor %}
このコードは switch タグを利用して、簡略化できます。
最初のブロックだけが欲しい場合、all()
の代わりに one() (opens new window) を呼び出して、何かが返されていることを確認します。
{% set block = entry.myFieldHandle.one() %}
{% if block %}
<!-- ... -->
{% endif %}
ブロックの総数だけを知りたい場合、count() (opens new window) を呼び出します。
{% set total = entry.myFieldHandle.count() %}
<p>Total blocks: <strong>{{ total }}</strong></p>
(取得する必要はなく)ブロックがあるかを確認したい場合、exists() (opens new window) を呼び出すことができます。
{% if entry.myFieldHandle.exists() %}
<p>There are blocks!</p>
{% endif %}
行列ブロッククエリでパラメータをセットすることもできます。例えば、text
タイプのブロックだけを取得するには、type パラメータをセットしてください。
{% set blocks = clone(entry.myFieldHandle)
.type('text')
.all() %}
パラメータを調整する前に clone() ファンクションを利用して行列クエリのクローンを作成するのは、とても良いアイデアです。それによって、テンプレートの後半でパラメータが予期しない結果をもたらすことはありません。
# 投稿フォームで行列フィールドを保存
行列フィールドを含む必要がある投稿フォームがある場合、次のフォーマットでフィールド値を送信する必要があります。
- sortOrder
- blocks
- <BlockID_1>
- type
- fields
- <FieldHandle_1>
- <FieldHandle_2>
- <BlockID_2>
- type
- fields
- ...
sortOrder
は(新しいブロック ID を含む)維持したいすべてのブロック ID の配列を保存したい順序で送信する必要があります。
すべての既存ブロックを現在と同じ順序で維持したい場合、このテンプレートを利用して sortOrder
配列を定義します。
{% if entry is defined %}
{% for blockId in clone(entry.myFieldHandle).anyStatus().ids() %}
{{ hiddenInput('fields[myFieldHandle][sortOrder][]', blockId) }}
{% endfor %}
{% endif %}
すべてのブロックデータは、ID でインデックス付けされた blocks
内にネストする必要があります。それぞれのブロックは type
と fields
配列内にネストされたカスタムフィールドデータを送信しなければなりません。
ここでは、2つのブロックタイプ(text
と image
)を持つ行列フィールドで、既存ブロックのフォーム項目を出力する方法を示します。
{% if entry is defined %}
{% for block in entry.myFieldHandle.all() %}
{# Prefix the block's input names with `fields[myFieldHandle][blocks][<BlockID>]` #}
{% namespace "fields[myFieldHandle][blocks][#{block.id}]" %}
{{ hiddenInput('type', block.type) }}
{% switch block.type %}
{% case 'text' %}
<textarea name="fields[<TextFieldHandle>]">{{ block.<TextFieldHandle>|raw }}</textarea>
{% case 'image' %}
{% set images = block.<AssetsFieldHandle>.all() %}
{% if images|length %}
<ul>
{% for image in block.<AssetsFieldHandle>.all() %}
<li>
{{ image.getImg({ width: 100, height: 100 }) }}
{{ hiddenInput('fields[<AssetsFieldHandle>][]', image.id) }}
</li>
{% endfor %}
</ul>
{% endif %}
{% endswitch %}
{% endnamespace %}
{% endfor %}
{% endif %}
既存ブロック向けのフォーム項目の出力は、完全なオプションです。sortOrder
配列にブロック ID がリストされている限り、フォームデータから欠落していてもそれらは維持されます。
「新しいブロック」フォームを表示するには、まず接頭辞 new:
の一時的な ID を考えます。例えば、new:1
、new:2
などです。
sortOrder
配列に一時的な ID を追加し、ブロックのフォーム入力欄を出力する際に使用します。
新しいブロック項目をフォームに追加するために、フィールドへ JavaScript によるコンポーネントを含める必要があるかもしれません。新しいブロックは new:X
という「ID」で、X
はフィールド上のすべての新しいブロックでユニークな数字でなければなりません。
例えば、フォームに追加された最初の新しいブロックは new:1
という「ID」を持つことができるため、その 入力項目 type
の name は次のようになります。
<input type="hidden" name="fields[myFieldHandle][new:1][type]" value="text" />
次に、入力を加えたい追加ブロックのフォーム入力欄を定義します。
{{ hiddenInput('fields[myFieldHandle][sortOrder][]', 'new:1') }}
{# Prefix the block's input names with `fields[myFieldHandle][blocks][new:1]` #}
{% namespace "fields[myFieldHandle][blocks][new:1]" %}
{{ hiddenInput('type', 'text') }}
<textarea name="fields[<TextFieldHandle>]"></textarea>
{% endnamespace %}